ケロイド治療を決意した話②<治療1回目>
目次
治療のために病院探しへ
これ以上ケロイドを拡大させない為に治療を決意した私ですが、病院探しは割とあっさり決まりました。
とはいえ、病院を決める時は下記の点を重視して決めました。(あくまでも私個人の観点です)
- できるだけ家から近いところあるいは頻繁に利用する駅の近く
- 小さい個人病院ではなく大きい病院(ケロイド外来がある)
- HPでケロイド治療について細かく説明があること
まず1についてですが、私はかなりズボラなのでこれが最も重要でした。普段利用していない駅が最寄だったり、家から遠かったりすると最初の予約でさえためらってしまいズルズルと行けなくなってしまうからです。ケロイド治療は基本的に通院になると思うので、とにかく通いやすさを重視しました。
次に2について。これは、数年前に初めて皮膚科の先生に見てもらった時に、あまり詳しい説明や治療法を提案されなかったことが理由にあります。ケロイド外来がある病院であれば、実績も豊富だし何より安心だなと思いました。(※ケロイド外来と表記が無くても、実績が豊富なお医者さんはいると思います)
最後に3についてですが、これはHPを見た時の印象が良かったかどうかです。詳しい説明があればあるほど、専門的に治療している病院なんだなと分かりますしサポートが充実しているのではと考えたからです。
上記の点を意識して検索をかけていましたが、ケロイド外来がある病院は正直少ないです。なので、選択肢はあまりありませんでした。
重要視するポイントを押さえたところで、今回は西堀形成外科クリニックにお世話になることに決めました。
予約をしていざっ病院へ!!!!
西堀形成外科クリニックは、名古屋駅直結の病院です。
買い物ついでに寄ることができるし、なにより天候が悪くてもスムーズに通えるのが最大のメリット!
院内は広々としていて、とても綺麗でした。受付の看護師の方も、丁寧で好印象です。
形成外科や皮膚科というと、高齢者の方や子どもで院内がいっぱいだったりしますがこの日は私含めても3組くらいしかおらずコロナの事もあるので一安心。
名前が呼ばれて診察室に入ると、待っていたのは女医の方でした。
「ラッキー!!!」と心の中でガッツポーズ。診察する時に、服を脱いだりする可能性もあったので男性医師の方よりもだいぶ気が楽です。
一通り見てもらったところ、今回の治療は患部に直接打つステロイド注射とレーザーを使って治療をしていくとのことでした。通院は1ヵ月に1回。大きさからみても、1年~2年はかかると言われました。
正直「そんなに長く通院するのか.....」と思いましたが、ここまで放っておいた代償です。仕方ないなと最速で思いを飲み込みました。
先生が、ケロイドの写真を撮ったりカルテに入力している姿を見ながら「最後に何を聞いておこうかな」なんて考えていると
「では、ベットに寝転んでください」
「え!?」
てっきり今日はカウンセリングだけだと勝手に思っていた私は、カウンターパンチを受けた気分に。
「今日から施術するの!?????」
一気に心臓がバクバクして緊張が高まり硬直する私。言われるがままにベッドに寝転びました。
痛みに怯えながら初の施術!痛みのほどは....
レーザーはいいとして、注射はかなり痛いとネットでの情報収集で知識を得ていた為に正直かなり動揺しました。
しかし、看護師の方はテキパキと私を誘導しあっと言う間にベッドの上です。左肩と左腕にケロイドがある為、うつ伏せになり袖をまくった状態で待ちました。
「少し痛いですよ」
さらっと痛みについて宣告され、「やっぱり痛いんだ~~~~怖いよ~~」と痛みの恐怖にぎゅっと目を瞑る私。
「......あれ?」
ケロイド部分にプスップスッと全体的に針を刺しているのはわかりましたが、想像していたような激痛はありませんでした。
左肩のケロイドは、かゆみが強い部分だったのでむしろ注射の刺激が痛きもちい...と感じるほど。(個人差あります)
次に左腕のケロイドにうつり、同様にケロイド部分を全体的にプスップスッと何度か注射を打たれました。
こちらも激痛はありませんでしたが、左腕のケロイドは、固くなってしまっている部分がありそこに刺された時は一瞬強い痛みが走りました。でも、一瞬なので我慢できないような痛みはありません。
注射されている時間はほんの1分~2分くらいであっという間でした。
「は~い、では次にレーザーやりますね~」と言われながら、看護師さんに次回の予約を確認されそのまま流れるように別室のレーザー室に。
ベットにうつ伏せになり、サングラスをかけるようお願いされました。注射を受けた部分が、若干ジンジンして痛みがあったので「レーザーって痛いですか?」と恐る恐る先生に確認。
「もしかしたら、すこーし痛いかもしれません。」と言われながら、テキパキとあっと言う間にレーザー照射。
脱毛を受けたことがある方なら、感じたことがある痛みだと思います。ゴムでパチンと弾かれたような軽い痛みです。
べったりと薬が塗られたガーゼを照射した部分に当てられ、テープで止められて終了です。
気になる治療費用はどれくらい?
あんなにずっとビビっていた治療がほんの数分で終わってしまった為、若干放心状態で待合室にいると、お会計で名前を呼ばれました。
「あ!!!!そういえば、今日現金を下ろしてくるの忘れた!!!」
普段、キャッシュレス生活の私の財布には1000円しか入っておらず受付の方へ恐る恐る申告。
「すみません...今日現金を持ってきていなくて...降ろしてきてもいいですか?」
「クレジットカードでも支払い可能ですよ。いかがですか?」
なんと!クレジット対応可の病院でした。受付の後ろに支払い用の機械があり、そちらでクレジットカード決済が可能とのこと。これは、本当にありがたいです。
早速、診察券を入れてお会計を進めると会計金額¥12280と表示。
「たっか!!!!!!!!」
「嘘でしょ。これ、毎月払うの?????」と若干プチパニックでしたがとりあえずお会計を済ませ病院をあとにしました。
この会計についてですが、2回目の治療の時にキチンと詳細を確認。
レーザー治療の保険適用が3か月に1回になってしまうので、3回分の治療費をまとめて請求されるとのこと。その為、1回目の会計は高額でしたが2回目の施術の時は会計が注射代のみで500円でした。
塗り薬と飲み薬(痛み止め)を処方されていたので、薬局に行くことに。薬代の会計は800円ほど。塗り薬は、10日間続けるように言われていたのでガーゼと医療用テープも購入し、帰宅しました。
初日の施術の感想
「もっと早く行っておけばよかった!!!!」
ここの病院の看護師さん達の手際の良さもあると思いますが、施術時間が短いことに驚きました。実際に施術している時間だけで言うと、ほんの数分です。
そして、怖かった注射ですが想像よりも痛くなかった!!とにかくこれが本当にうれしかったです。注射器をよく見てみると、かなり細い針を使っていました。これが痛みが少ない理由の1つかもしれません。
ですが、ケロイド全体を何度か刺していくのでケロイドの大きさや箇所によっては痛みが強い可能性もあります。(私は固くなっている部分は痛みが強く感じました)
我慢できない痛みであれば、遠慮なく先生に言った方がいいです。
次回は一か月後になります。効果が見えるまでは時間がかかるようですが、毎月頑張って通院したいと思います。
施術後の写真
※ここから、ケロイド部分の写真を公開します。グロテスクなものが苦手な人は閲覧をお控えください。
以下の記事も参考にどうぞ!
ケロイド治療を決意した話①
先日、長年のコンプレックスだった左二の腕と左肩にあるケロイド治療に行ってきました!
ケロイド治療については今まで色々と調べてきましたが、治療の過程について書かれている記事が無く情報不足で悩んでいました。周りに相談できる人もいなかったので、一歩踏み出すまでに時間がかかり早十数年....。
そこで、今回の治療開始をきっかけに私と同じようにケロイドで悩む方々へ向けて実体験をお届けできればと思いこのブログを始めることにしました。
このブログを目に止めてくださった皆様に少しでも参考になる記事をお届けできればと思います。
ケロイドが発生した原因
そもそもの原因は、遡ること15年以上前。
小学生の時に、左二の腕にBCG注射を受けたことがきっかけでした。
しばらくして、プックリと赤く盛り上がった状態になってしまいました。
当初は2㎝くらいだったケロイド。しかし、十数年じっくり時間をかけて10㎝近くまで拡大してしまったのです。
左肩のケロイドは20代に突然できました。これは今のところ原因がわかっていません...。恐らくできものができていて、そこから大きくなったのでしょう。
こちらも1㎝にも満たない大きさだったのが、今では数年かけて3㎝くらいの大きさになっています。
ちなみに耳のピアス穴もケロイドができました。ですが、なぜか左耳のみ。(左半身にばっかりケロイドができます...不思議...)
こちらは幸いな事に、そこまで大きくならなかったのとあまり目立たないので治療対象からは除外することにしました。
ケロイド治療を決意した理由
さて、そこまで放置してきたケロイドたちですが十数年経った今でも痛みと痒みがどんどん増してきています。
収まるどころか、年々サイズも大きくなってきており「流石にこれ以上はまずい」と病院に行くことを決意しました。
実は、決意したのはこれが初めてではありません。3年ほど前にも、治療を始めようと皮膚科で診てもらったことがあります。
その時の担当の先生に「薬が塗ってあるテープを貼って長期間かけて治すか、即効性がある方法であれば注射を直接患部に打つかの2択ですね」と言われました。
ですが、後者に提案されたその注射がかなりの激痛を伴い定期的に打ち続けなければならないという情報が頭にあった為、テープでの治療を選択することに。(先生からも、「注射はかなり痛いよ」と言われました。)
病院からもらったテープは、薄いセロハンテープのようなもので「こんなの効果あるの?」と半信半疑で続けてみること2週間。
案の定、2週間ではまったく効果が得られませんでした。忙しかったのもあり、再度病院に行く気にならなかった為そこで治療を終えてしまいました。
それから数年......。
現在、左腕のケロイドは半袖すらはみ出てしまうほどの大きさに成長。着るデザインも、限定されてしまうほど拡大してしまいました。
特に左肩のケロイドは、分厚く真っ赤に腫れていて触れると痛みがあります。また、定期的にチクチクっ!!!とした痛みが走り、これがまためちゃくちゃ不快なんです....。
年齢も30代目前に差し掛かり、これから迎える結婚式や出産などのライフイベントの事を考えると「治療するなら今しかない!!」と思いやっと本腰を入れて病院を探すことにしたのです。
ケロイドを放置してたら悪化した!病院には早急に!
ここまでが、ケロイド治療を決意した経緯です。
ケロイドの怖いところは、痒みや痛みを伴いどんどん大きくなっていくことです。放置していても治ることはありません。
当時の私は、まさかここまで大きくなるとは思いもしませんでした。もっと早く病院に行っていれば....と今更ながら後悔しています。
ケロイドは、小さいうちに治療すれば傷跡も小さくて済みます。また、治療期間も短くなり費用も抑えることができるでしょう。
今、悩んでいる方は放置せずにできるだけ早い治療をおススメします。